人権教育講演会「人権ってなに?」
2025年10月3日 11時49分 [人権教育課]徳島県人権教育指導員である弘瀬理沙さんを講師にお招きし、講演をしていただきました。演題である「人権ってなに?」に始まり、「差別は、どうつくられる?」、「先入観ってなによ?」、「同和問題って なんですか??」など様々な問いかけが講演の中でありました。身近な食材を例えにして、私たちが持つ先入観が、非好意的な発言を繰り返すことによって偏見に、そして差別へと変容する過程を分かりやすく説明していただきました。いじめについては、弘瀬さんの経験を交えたお話から、いじめを決して許さない強い気持ちと覚悟が伝わってきました。弘瀬さんが言うように、私たちの「心は自由」だと思います。だからこそ人権問題に向き合う時、自分の発言や行動のなかに思い込みや偏見がないか常に問いかけ、一人ひとりが主体的に「なにを どうすれば」よいのか考えることが大切であると思いました。講演後の感想の中にも「自分は差別やいじめと無関係だと思い終わるのではなく、自分の発した一言に相手はどんな気持ちになるのだろう、この行動は相手にとってどうだろうかとしっかり考え、自分自身と向き合っていくことが大切だ」という意見や、被害者が身近にいた場合「声をかけたり話を聞いたりするなどして、その人の気持ちに寄り添いたい」などの意見がありました。講演を通して、いじめや同和問題を始めとする差別が、私たちの身近に様々な形で今も存在していることを理解し、人権学習の必要性を再認識することができました。世界からいじめや差別をなくすことは簡単なことではありませんが、人権問題に対して自分たちが正しい知識をもとに正しく行動できるよう、これからも学習に取り組んでいきたいです。