スーパーオンリーワンハイスクール事業

スーパーオンリーワンハイスクール事業

徳島城徳島橋門台復元模型の製作

 つるぎ高校は,令和3年度スーパーオンリーワンハイスクール事業の認定を受け徳島城徳島橋の門台の復元模型作りに取り組んでいます。

 徳島城には城の南方向に徳島橋(寺島橋),東方向に福島橋,北方向に助任橋と三つの橋が架かっていました。これらの橋の入り口には門台を設けていましたが,中でも徳島橋の門台は徳島城に一番近く,城下の寺島に繋がる重要な門台でした。

 徳島橋門台の立っていた場所は,現在の徳島文化センター跡地と,とくぎんトモニプラザの間のほぼ中央付近です。この門台の正面には徳島橋が架かり,徳島城下の中心地である寺島に通じた主要な交通拠点でした。中世末期から近世にかけて,阿波徳島で,歴史的にも大変重要な位置づけがされた場所だったのです。現在でも,ここはJR線,国道192号線,国道11号線と多くの人々が行き交う県都徳島市の中心部に当たります。かつてこの場所が担ってきた交通の要衝としての役割は,明治,大正,昭和と時が流れる中でも大切に引き継がれ,現在に至っています。

 模型製作の資料としては,国文学研究資料館の蜂須賀文書の絵図や県内に残る写真などを基に実測調査を行い図面を作成しました。模型は徳島橋の門台とその南に建つ多聞櫓,門の城内側に建っていた番所,徳島橋を製作します。縮尺は50分の1で材料は県産材のケヤキや檜,杉などを使用します。

 この模型が完成しますと,徳島城の御殿のあった内城と家来や町屋のあった城下の外城が繋がり,徳島城の全体像の解明がまた一歩前進すると考えています。