スーパーオンリーワンハイスクール事業
令和3年度 スーパーオンリーワンハイスクール事業 生徒活動発表会
上記の大会が令和4年2月5日(土)に行われました。今年度はコロナ感染症対策として,事業に取り組んだ各学校と徳島グランヴィリオホテルの会場をオンラインでつないで開催され,本校も認定校として1年間の活動内容を発表しました。
本校は、「徳島城徳島橋門台(櫓門)復元模型の製作」をテーマとして,徳島橋の門台の復元模型作りに取り組んできました。徳島橋門台は明治時代初期に解体されていて,詳細については多くの不明な点があります。残された資料をもとに建築的視点からの考察を加えながら,在りし日の姿の復元を目標に活動してきたことを発表しました。審査の結果,本校は「優秀賞」を受賞しました。今回の取り組みをまとめたパネルが下記の場所で展示されています。
◇徳島県庁1階県民ホール
(徳島市万代町1-1)
2月7日(月)から2月28日(月)まで
◇徳島県立総合教育センター1階
(板野郡板野町犬伏字東谷1-7)
3月9日(水)から3月23日(水)まで
徳島橋門台のCGと復元模型(推定)
徳島城徳島橋門台のCGが完成し,復元模型も完成間近となりました。今回はCG画像と模型の製作過程を紹介します。
1 徳島橋門台CG画像
1-1 島城徳島橋門台を橋台より望む
1-2 徳島橋門台を西南より望む
1-3 徳島橋門台を北西より望む
1-4 徳島城内から門台と番所を望む
2 徳島橋門台復元模型の製作過程
2-1 門台の外壁の製作
2-2 石垣の型に石膏を流し込む
2-3 石膏に石垣の模様を入れる
2-4 徳島橋門台の正面門扉の製作
2-5 徳島橋門台の城内側門扉の製作
2-6 徳島橋門台の屋根の製作
2-7 徳島橋門台の石垣2回目の着色
2-8 人形の製作
2-9 徳島橋橋台より門台正面を望む
2-10 寺島川南より門台石垣と徳島橋を望む
2-11 徳島橋門台を寺島川南西より望む
2-12 徳島城内より門台と番所を望む
歴史的建造物を復元する過程には①資料の収集②現地調査③図面の作製④材料の準備,⑤模型の製作などがあります。どの過程も重要で手抜きは許されません。40年近く生徒と模型作りに取り組んでいますが、これらの条件をすべて満たす作品づくりにはなかなか出会えないものです。今回も同様で十分な条件を満たした中での作品づくりとは言えませんが,最後まで生徒と一緒に頑張ってクオリティの高い作品作りを目指したいと思います。
つるぎ高校 岡本 和之
徳島城徳島橋門台復元模型
11月となり、模型製作も順調に進んでいます。
簡易模型の写真を紹介します。
徳島城徳島橋門台復元模型の製作
つるぎ高校は,令和3年度スーパーオンリーワンハイスクール事業の認定を受け徳島城徳島橋の門台の復元模型作りに取り組んでいます。
徳島城には城の南方向に徳島橋(寺島橋),東方向に福島橋,北方向に助任橋と三つの橋が架かっていました。これらの橋の入り口には門台を設けていましたが,中でも徳島橋の門台は徳島城に一番近く,城下の寺島に繋がる重要な門台でした。
徳島橋門台の立っていた場所は,現在の徳島文化センター跡地と,とくぎんトモニプラザの間のほぼ中央付近です。この門台の正面には徳島橋が架かり,徳島城下の中心地である寺島に通じた主要な交通拠点でした。中世末期から近世にかけて,阿波徳島で,歴史的にも大変重要な位置づけがされた場所だったのです。現在でも,ここはJR線,国道192号線,国道11号線と多くの人々が行き交う県都徳島市の中心部に当たります。かつてこの場所が担ってきた交通の要衝としての役割は,明治,大正,昭和と時が流れる中でも大切に引き継がれ,現在に至っています。
模型製作の資料としては,国文学研究資料館の蜂須賀文書の絵図や県内に残る写真などを基に実測調査を行い図面を作成しました。模型は徳島橋の門台とその南に建つ多聞櫓,門の城内側に建っていた番所,徳島橋を製作します。縮尺は50分の1で材料は県産材のケヤキや檜,杉などを使用します。
この模型が完成しますと,徳島城の御殿のあった内城と家来や町屋のあった城下の外城が繋がり,徳島城の全体像の解明がまた一歩前進すると考えています。